ワインを美味しく飲むための3つめのHKT

美味しいワインをより美味しく飲むための HKT(ひけつ=秘訣)、僕が考える秘訣をこれまでに2つご案内して参りました。1つめはワインの温度(適温)、2つめは適切なグラスでした。※過去ブログをご参照ください。

3つめは、『めいっぱい楽しく!』ということです。

雰囲気、気分、空間、相手、シチュエーションを調え、リラックスして飲むこと、これがもっとも簡単で、もっとも重要なのに、お金をかけずに実践できるファクターだと考えています。


上司に叱られながら飲む酒はしょっぱい、愚痴を聞きながら飲む酒は苦い、接待でがちがちに緊張して飲む酒は味気ない・・・美味くない酒の飲み方、想像に難くありませんよね。

これではどんなに素晴らしいお酒を飲んでも美味しく感じないのではないでしょうか・・・可能な限りこんなシチュエーションは酒たい。


逆に、お祝いの酒はなんとも良い味がする、というのは皆さま経験済みだと思います。


なれば、ワインを飲む時はその場をとことん楽しみましょうよ!ということなのです。

秘訣というほどのことではありませんね。すみません。

かっちょよく言うと、ワインの味とは広く言えば料理や飲む仲間、会話や空間、シチュエーションも含めて“味”だと思うのです。


だから、積極的にこれらに働きかけ、ワイン時間を楽しいものへと全力で調えにいくのです!(笑)


例えば、その時間だけ部屋の照明を蛍光灯ではなくロウソクに変えてみる

ちょっとだけでもいいので普段は手を出さない贅沢なツマミを用意してみる

愚痴っぽい人や気を遣う人ではなく明るく前向きな人と飲む これは普段から実践したいことではありますが(笑)

ベランダや庭、屋上など同じ“おうち”であってもいつもとは違う場所で飲む

自分や一緒に飲む仲間のお祝いを強引にもこじつけて楽しみを引き出す

などなどのワクワクすることを1つでも忍ばせることでしょうか


んなバカなと、思われるかもしれません。でも一度お試しあれ、効果絶大。マジなんで。


そしてここで、ワイン屋の僕からのお願いの儀これあり。

一度でもいいので、飲み手同士でワインを話題に上せてほしいのです。

お一人の時はどう感じたかを口に出して表現してみてほしいのです。

造り手がどうだとか、品種・産地がどうだとか難しいことには触れる必要は全くありません。

「美味しいね」「綺麗な色だね」「いい香りがする」なんて簡単な言葉でいいのです。

飲み手同士でそれが共感できた時、幸福感があなたを襲うでしょう。

一人飲みの時でも口に出すことで満足感が増すものです。


これこそがワインの喜びだと僕は考えています。ぜひ、嘘かなと思いながらお試し下さい。お願いします。


 しゅう