ワインの味がわからない
『ワインの味がわかる』なんてなんだか豪語しているようで、奥ゆかしさを尊ぶ日本人はなかなか言えません。えぇ言えませんよ。
子供のころに飲んだビール、
逆に『ワインの味はわからないんだけど・・・』なんてお言葉は、ワイン売り場に立っているとよく耳にします。
ところが『ワインの味がわからない』方も、
ビールはやっぱオリオン!
缶コーヒーはボス。
ポークはチューリップを買うよ!
味噌は赤みそだよ。
沖縄そばは照喜名しか買わないよ。
などと、たっくさんの食べ物飲み物の銘柄がある中から、
“お気に入り”を選ばれているのじゃあないでしょうか?
いつものビールや缶コーヒーに“お気に入り”の銘柄はあって、
そこにはご自身の好みの味わいと、
価格とのコストパフォーマンスに納得いくポイントがあって、
の“お気に入り”のはずなのに、
ことワインを選ぶ段になると『ワインの味がわからない』が飛び出してきます。ぽろっ。
わからなくって結構!全然おっけ。
美味しいか? 美味しくないか?
好きか? 嫌いか?
心地いいか? もう飲みたくないか?
で、いいと思います。
むずかしく考える必要はないのであります!
美味しいかどうかを決めるのは常に自分だ!ということです。
例えば、
ワイン通が飲ませてくれたもの凄く高いワイン、
よっぽど美味しいのだろうと思って飲んでみると、
『あ、すっごく美味しいです~!!!』とは言いつつも、内心
(あれぇ こんなもん~?)ってことはありますよ、ということです。
ワイン通が美味しいって言っているワインを、自分は美味しいと思えなかった。
自分には『ワインの味がわからない』んだ・・・と思いながら、
その帰りにコンビニで買った500円のワイン、
めっちゃ美味くって悶絶!!
なんてことも当然ありえますよ、ということです。
だって嗜好品なんだもの。
少し余分な話ですが…
あれ、全然美味しくなかったですよね?
でも、いつの頃からか、ッカーー!うめーーーっ!!て飲んでる。
美味しくなかったビールも、自身が成長して味覚が変り、何度も飲んでいるうちに飲み方を覚え、快感に変わってきたのだと思います。
ワインにしても多少は慣れやら、飲み方やらを覚えるという段階はあると思います。
そのちょっとしたハードルを超えると広がる無限の楽しみと喜び。
飲んでいくうちになんでこんなに美味しいと感じるんだろう?などと疑問が湧いた時、
ちょっとしたことでいい、ひとつでも何か答えが見つかったら、
少し“わかった”と言えるのかもしれません。
ワインの味がわからなくっても、ワインを楽しむのは自由ですし簡単です♪
ソムリエ 中森周
来週、8/24(月)より営業再開です!
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